中耳炎専門サイト｜市川市の耳鼻科妙典さいとう耳鼻咽喉科監修

反復性中耳炎とは

反復性中耳炎とは、乳幼児に急性中耳炎を何度も繰り返し起こす病気です。急性中耳炎に何回なったら反復性中耳炎と定義するかは専門家の間でもまだ明確な決まりがありませんが、1年の間で4回以上の急性中耳炎を繰り返すようであれば、反復性中耳炎と言って問題ないと思います。また、中耳炎にかかる時期が早ければ早いほど反復性中耳炎に進行するリスクが高く、さらには免疫力のない低年齢のお子様が保育園などの集団保育に通園すると中耳炎罹患のリスクファクターである風邪をうつし合ってしまうため治りづらくなると言われています。

一般的には1歳未満で中耳炎を起こすと、反復性中耳炎になりやすいと言われています。
急性中耳炎のみを繰り返す場合と急性中耳炎と滲出性中耳炎を交互に繰り返す場合の2種類に分かれます。

原因

• 1歳未満の新生児は免疫系が未熟で感染に罹患しやすい。
• ペニシリン系抗生物質耐性菌などが増えている。
• 保育園や幼稚園などの集団保育で風邪をうつし合う。
• 両親が喫煙するとその子供の中耳炎発症率が高まる。

治療方法

• 抗菌剤（抗生物質）、鎮痛剤、鼻水をとめる内服薬を処方します。
• 抗菌剤（抗生物質）の点耳薬を処方します。
• ネバネバした鼻水や黄色い鼻水が多い場合は鼻の吸引処置を行います。
• 内服薬などの治療をしても高熱が出る場合や鼓膜の腫れが引かない場合は鼓膜切開を行います。
• 鼓膜切開を行っても繰り返し中耳炎を起こす場合は鼓膜チューブの挿入を検討します。

治療後の大事なこと

• ネバネバした鼻水や黄色い鼻水が多い場合は鼻の吸引処置に通院してください。
• 両親の禁煙、タバコの煙がある所に連れて行くことを避けてください。
• 反復性中耳炎が治るまで、もしくは1歳から２歳を過ぎるまで保育園や幼稚園の集団保育を中止してください（可能であれば）。

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