子どもの中耳炎
子供の中耳炎について
中耳炎と聞くと、子供がよくなる耳の病気という認識、またはよく聞かれるのではないでしょうか。ではなぜ、子供が中耳炎になりやすいのでしょうか?
- 1.子供が中耳炎になりやすい理由 ~耳の構造による場合~
- 1つは耳の構造によるものです。成長途中の乳児や子供(特に3歳以下の子供)は、大人の耳管(じかん)と比べて、未発達で長さが短く、そして太いのです。また、耳管の傾斜角度もゆるやかで水平に近いため、バイ菌(ウイルスや細菌)などが中耳(ちゅうじ)に侵入しやすいということが原因です。そのため、風邪をひいた時や鼻や喉(のど)の病気にかかった時などは中耳炎になる可能性が高くなります。
しかし、その耳の構造についても成長する(大人になる)につれ、耳管が長く細くなります。さらに、耳管の傾斜角度も斜めになるため、バイ菌(ウイルスや細菌)などが侵入しにくくなります。 - 2.子供が中耳炎になりやすい理由 ~鼻水をすすってしまうことによる場合~
- 生まれてから半年程すると子供は、母親からもらってきた免疫を失います。その結果、生後半年程すると免疫がない状態でバイ菌(ウイルスや細菌)と対峙することになります。さらに、保育園や幼稚園などの集団生活に入ると感染の機会はより増大するため風邪をひいたり、その他の感染症にかかってしまいます。症状として、鼻水を伴う場合、子供は鼻水をうまくかむことができないため、すすってしまうことが多くなります。鼻水をすすることにより鼻水が鼻の奥にたまることで、耳管からバイ菌(ウイルスや細菌)が入り、中耳炎を起こしやすくなります。
- 3.子供が中耳炎になりやすい理由 ~アデノイド肥大の場合~
- アデノイド(別名:咽頭扁桃)は、鼻からのどの途中にある上咽頭と呼ばれる場所にあるリンパ組織のかたまりを言います。2歳~5歳の幼少期にアデノイドはもっとも大きく、その後成長するにつれて小さくなる傾向にあります。幼少期の小さな子供は発育が十分ではないので口蓋扁桃やアデノイドがのどを占める割合が大きくなります。そのアデノイドが肥大するという状態が起きることをアデノイド肥大と言いますが、アデノイド肥大によって耳管の入り口をふさぐことにより、中耳炎になってしまう可能性が高くなります。
鼻をすすることをやめさせたり、感染症予防をすることで中耳炎になりやすい上記のような状態を予防することも中耳炎にならないためには注意していただきたいことです。
医院概要
市川市 妙典駅直結の耳鼻科
妙典さいとう耳鼻咽喉科
- 住所
- 〒272-0111 千葉県市川市妙典4-2-12
- 電話番号
- 047-390-3387
- 最寄駅
- 妙典駅徒歩30秒(駅高架下)
- 診療内容
- 耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科
- 平日 9:00 - 12:00 15:00 - 19:00
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- ※ 当院は常時医師2名体制で診療を行っています。