中耳炎専門サイト｜市川市の耳鼻科妙典さいとう耳鼻咽喉科監修

慢性中耳炎とは

慢性中耳炎とは、耳痛や耳だれを伴う急性中耳炎が完全に治らずに繰り返したり、免疫力が落ち炎症が治まりにくくなり、鼓膜の孔（あな）が塞がらなくなって引き起こされます。炎症が長引くと、その炎症部分を覆った「肉芽（にくげ）」ができることがあります。この肉芽の中でバイ菌（ウイルスや細菌）が生き続けると耳漏などが続くことになります。

原因

• 急性中耳炎の治療が不十分で慢性的に中耳に細菌が感染し続ける。

症状

• 耳漏（耳だれ）・難聴
• バイ菌（ウイルスや細菌）に感染していると耳漏（耳だれ）が断続的に起こる。
• 鼓膜に生じた孔（あな）はいつまでも塞がらない。
• 急性中耳炎のように耳痛、発熱はほとんどない。

治療方法

慢性中耳炎は急性中耳炎や滲出性中耳炎が完全に治らずに繰り返し起きていることが多いので、耳の中をきれいに処置していきます。症状によって治療方法がかわります。

• 鼓膜に小さい孔（あな）があいているが症状がない場合は経過観察しながら様子をみることもありますが、年齢によっては手術をお勧めすることもあります。
• 孔（あな）が大きく、耳漏（耳だれ）を繰り返すようでしたら、あいた鼓膜の孔（あな）を塞ぐ手術が必要になります。（こちらの場合も年齢によって手術をしないで経過をみる場合もあります。）

治療後の大事なこと

慢性中耳炎は痛くないといって放っておくと、難聴が進行し、通常の生活に影響を与えますので必ず完治させましょう。

• 感染を引き起こさないように、お風呂などで耳に水が入らないようする。
• 耳かきで外耳道を傷つけないようにする。

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